疫癘②
前回は、えきれいと題しおふみを掲載させていただきました。
人は生まれたときすでに命の限りがあるという宿命を背負っているのです。無限の命はありません。限りを知ることが大切です。
普通に生活を送っていると、今日の日がやってくるのは、当たり前で、特に感慨がわくものではありません。しかし、限りを身近に感じると、急に大切なものにおもわれてきたりします。
私は片付けが苦手です。ものを捨てられない。家人からはよく指摘を受けます。いらないものでも、取っておきたくなる。片付けを始めると、棚の奥から、わすれてしまっていたものが出てきたりして。捨てなさいと言われると、残念で残しておきたくなって、結局片付かない。困ったものです。
普段は、命のこと、生活のこと、仕事のこと、友人のこと、意識しないけれども、もしなくなったら、限りがあったらと思うと、急に離したくなくなり、不安を感じます。
同じように、疫癘の流行という光に照らされて、私の不安が浮き彫りになってきました。皆さんは、この騒ぎのなかにあって、自分が映し出されたことはありますか?