高
今日は、『高』です。言わずとしれた、高いという漢字です。
そもそも高いということは、なんでしょう?へんな質問ですね。高いものがあれば、低いものがある。あるいは平地があって、高いところがある。かならず、比較対象があるわけです。基準の位置があり、それよりも上方にあることを高いと言っているわけです。
子供のとき、だれそれより、高い成績を、誰そりより高い身長を望んだことがあるでしょう。あるいは、普通につきあっていても、こいつよりは、俺のほうが鼻が高いとか、こっそり思ったりしているわけです。人は人と比べずには生きられない生き物のようです。
親鸞さんも、高い人を選びました。浄土の真宗を追及してこられた僧侶の中でも、ものすごい高い人を七人選んでおられます。それは、仏教が誕生し、浄土の真宗として親鸞さんのところに届くまで、奮闘してこられた高僧を選び取られたわけです。もちろん比較ではあるのですが、この場合の高さは、おそらく飛び抜けて高い、とても大切なという意味だと、受け取っております。